猫旅・新人ホテルマン

お仕事シリーズ

まめちゃん活躍中

繁忙期は大忙し

京都へ帰るまでの数年間、別府鉄輪(かんなわ)温泉にある観光ホテルで経理のお仕事をしていました。

当然のことながら、世間様がお休みの時はホテルは大賑わいです。
お正月、GW、お盆休みは満館でどこの部署も大忙しです(*_*;

そんな時は経理といえども現場に駆り出されます。
「案内に入って!」とか「フロント加勢して!」とかお呼びがかかります。
多少忙しいぐらいの時には、外に出て団体旅行のお客様のお迎えをしたりむしろ楽しいのですが、大型連休はそうはいきません。

チェックイン時よりも、お客様の出発時間が重なるチェックアウトの方がてんてこ舞いになります。
玄関ロビーは、今からどこに出かけようか・・と楽し気なお客様であふれ返っています。

フロントでお客様の精算業務を行っている途中、奥から呼ばれることも。
「お客様の車まわして来て!」と車のキーを渡され、ちょっと離れた駐車場まで走っていきます。で、慎重に運転をして玄関まで車を乗り付け、再びキーを渡され駐車場までダッシュ!
戻って来て、再びフロント業務へ!なんて具合です。

精算が終わったお客様は早く次の目的地へという思いでしょうから、自分の車がいつ来るのかとはやる気持で待っておられます。
車が玄関前に横付けされると、支配人や営業さん達が「お待たせいたしました。〇〇様お車のご準備ができました!」と常に叫んでいます(*’▽’)

高校を卒業したばかりのフロントの新人君も緊張した面持ちで、自分の出来る範囲のお仕事を頑張っています。
でもまだまだ緊張感が抜けません。
当然のことながらお客様には丁寧な言葉使いをしなければいけません。
その思いが強すぎたのか・・新人君

「○○様、お車が玄関にお越しになられました!」

とめいっぱい大きな声で叫んでいました。
フロントでお客様の対応をしながら

「まちごうてるぅ~(+_+)」

とおもわず心の中でつっこみ入れました(笑)

旅は楽し

当時犬や猫も飼っていましたし、色々と余裕もなく私自身、旅行とは無縁の生活を送っていましたが、自分が行けなくとも旅行客をお迎えするお仕事は楽しかった訳です。

何が楽しかったのかと問われれば明確な答えはないのですが・・

*大型の観光バスから降りてこられるツアー客の皆様も

*マイクロバスに乗って来られる、老人会の皆様も

*自家用車で来られるご家族も

*車で数台に分かれて順次到着をされる社員旅行とおぼしき方々も

きっとそれまでどこかを観光されて多少お疲れ気味の面々が、ホテルへ到着をして、今から温泉や食事や宴会やお部屋でのおしゃべり、翌日の予定を経てたり、楽しい時間はまだまだこれからという感じで、皆一様にワクワクされている気持がお迎えをしているこちら側にも伝わります。

たぶん、その空気感が好きでした。
旅は非日常です。行く何日も前から楽しみです。
そのMAXがお泊りするホテルに到着した時ではないかと思うのです。

私が勤めていた観光ホテルも今はどうなってるんだろう?と時折思います。
コロナが終息したら、きっと又あのワクワク感を求めて人は必ず動きます。
今まで以上の賑わいを取り戻すはずです。

がんばりましょう!







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